眼瞼下垂は、いくつかの症状によって分類ができます。
□先天性眼瞼下垂について
■片眼性が多く、片眼性は両眼性の約3倍の症例がある
■程度は、軽度・中等度・高度に分けられる
■眼球運動障害はない
■下方視の瞼裂幅(けんれつはば=上まぶたと下まぶたの間の目の幅)は健康な目より大上眼瞼(上まぶた)が短くて、下眼瞼(下まぶた)は軽度に下垂している。
| 先天眼瞼下垂 | ・単純先天眼瞼下垂 ・眼瞼縮小症候群 ・Marcus Gunn現象 ・general fibrosis syndorome ・動眼神経麻痺 |
| 後天眼瞼下垂 | ・老人性眼瞼下垂 ・動眼神経麻痺 ・重症筋無力症 ・外眼筋ミオパチー ・コンタクトレンズ眼瞼下垂 ・内眼術後眼瞼下垂 ・Horner症候群 ・外傷性眼瞼下垂 ・機械的眼瞼下垂(眼瞼・眼窩の腫瘍・異物など) |
□後天性眼瞼下垂について
1.老人性眼瞼下垂
■両眼性、発症の時期に左右差がある
■程度は、初期には揺れ動きがみられて、進行性。高度下垂へ移行する
■上眼瞼が延長
■高度下垂でも眼瞼挙筋(目を開ける主な筋肉)機能は良好である
■条件
・高齢者(おおむね60歳以上)に後天性に発症する
・家族歴に眼瞼下垂がない
・コンタクトレンズ装用、その他特記すべき外傷、手術、疾患の経歴がない
・眼位(目の)、眼球運動には異常がみられない
・瞳孔異常はない
・抗コリンエステラーゼ薬に反応しない
2.コンタクトレンズ眼瞼下垂
■コンタクトレンズを日常付けている眼に発症する。発症の時期には、左右差がみられる。
■程は進行性、中等度下垂。
■コンタクトレンズを3年以上装用している。
■他の後天眼瞼下垂を除外
・年齢はおおむね45歳以下である。
・家族歴に眼瞼下垂がない(先天性ではない)。
・特記すべき外傷、手術、疾患の経歴がない。
・眼位(目の位置)、眼球運動に異常がみられない。
・瞳孔異常がない。
・抗コリンエステラーゼ薬に反応しない。
・発症初期に、ネオシネジンに反応する。
3.動眼神経麻痺
■片眼性が多いが両眼性もある
■程は完全下垂、回復期あるいは異常連合運動があると揺れ動きがみられる
■眼球運動は外転(目が外側を向く)以外障害
■麻痺性外斜視と眼球運動障害および散瞳(瞳孔が過度に拡大する現象)がみられる